May 23, 2009

日本の男よためらいなさい



コカ・コーラ ゼロの
日本発売時のキャッチフレーズを覚えているでしょうか。

そう、
"日本の男よためらうな"です。

コカコーラのチョンマゲを頭にのせた侍のCMが頻繁にTVで流されていたので覚えている方も多いかと思うのですが、その当時、日本コカ・コーラ副社長のハロルド・G・メイさんはCMに侍を起用した意図を以下の様に説明していました。

「日本の男性の3割は座って用を足す」
「日本人から侍のような男らしさがなくなった。眠っている男らしさを呼び覚まして欲しい」

当時は "ほほぉそうですか、ま、その方がカッコヨイよね"
ぐらいにしか受け止めておりませんでした。

で、最近、
婚活支援モバイルサイト"男の子牧場"がサイバーエージェントさんで開始されて、 批判が殺到、開設から6日でサービス停止となったそうです。

男の子牧場!?

男の子牧場のお問い合わせに関して

「男の子牧場」のサービス停止について

サービス停止に到った理由は
"サービスの名称や内容が男性を家畜に例えるものだ"
"男性の情報が本人に無断で掲載されるのではないか"
という意見が多く、サービス見直しのためだそうです。

う~ん。
個人情報が晒されやすい土壌を作るのはあまりヨイ事ではないかもしれないけれど、
別に家畜に例えられてもいいじゃない。実際家畜じゃないんだろうから。

モンスターペアレント、羊水発言問題、年越し派遣村etc
情報やサービスを受け取る側の発言力が高まったのはヨイ事かもしれないですが、
同時に日本の社会全体が自分自身に対する自信を失ってきているのではないかと感じます。

もしくは自分に自信のない方は以前からたくさんいて、
そういう方が気軽に声を上げる事が出来る社会になってきているのかもしれません。

まぁでも
"表現しなきゃ伝わらない"
"声の大きい者が得をする"
というのも現実だとは思うんですけどね。

結局、考えがまとまりませんでした。
どんな問題でも、問題提起する人間は必要だと思います。
でも今回はそこまで過敏に反応する必要もなかった気がするんですよね。
日本の男にもっとためらって欲しかった。

どの程度の問題で自分が声を上げるかというボーダーラインが下がってきているのか、
声を上げる為のハードルが下がってきているのか。

社会全体の価値観が常に変化しているのは理解出来るのですが、
どうもモテない方向に進んでいる気がしてなりません。



both.




« 少年よ大志を抱け
- 日本の男よためらいなさい -
世界に一つだけの花 »