April 25, 2009

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ


表題の言葉は鉄血宰相ビスマルクさんのものだそうですが、
現状の自分としては"経験から学べる人間"が愚者とは思えません。

自分の経験から学んで、今後予想される失敗を回避する事が出来る人間で十分ではないかと。むしろこのままじゃダメだとわかっていてもなかなか変化出来ない人間が多いのにと。

どうして"経験から学べる人間で十分"だと考えてしまうのか。
それは自分の自分に対する評価が"過去の失敗を未来に生かせない人間"となっているからだと思われます。現実や現状がどうであれ理想はもっと高潔でありたいですね。

この言葉を発した時のビスマルクさんは、
"過去の自分の経験を自分の未来に生かすレベル"ではダメで、"歴史(他人の過去の経験)を自分の未来に生かすレベル"を求める(求められる)立場にいたのだろうと妄想します。

たしかにそういう立場で物を言えば、他人の経験を自分の未来に生かせない(失敗しないとわからない)人間は愚者なのかもしれませんね。

今後予想される失敗にわかっていても突っ込んで行ってしまう(失敗を未来に生かせない)自分としては、まずはファーストステップとして愚者に昇格する事から始めてみようと思います。





とはいえ、
ビスマルクさんは優秀な政治家だったみたいですので、
世論を扇動する為に必要だと考え発した言葉であったんだろうとは思いますが...

ちなみにビスマルクさんには他にも以下の様な語録があるようです。

「鉄と血が、運命を決定する」
「歴史が証明するところによると、逃した機会は二度と戻らない」
「的確な弾丸よりも鋭い弁舌の方が強い」

一番上と一番下はあきらかに矛盾しているような...
まぁでも、その時の時代背景としては最も適切な言葉であったんでしょうね。むむむ。



ハッテン場潜入




April 18, 2009

環境と人


最近HOTな話題と言えば、
ソマリアの海賊(悪) vs アメリカ&その他の国(正義)というアングルで
日本ではバリバリと報道されている訳ですが、

仮に自分がソマリアの漁師一家に生まれ育っていたら、
今頃生活の為に海賊船で荒れた海に漕ぎ出していたかもしれません。

仮に自分がパレスチナ自治区に生まれ育っていたら、
自分達の土地を奪おうとする異教徒から自衛の為に戦っていたかもしれません。

仮に自分がイスラエルに生まれ育っていたら、
1800年ぶりに手に入れた自分達の国を守る為にテロリストと戦っていたかもしれません。

つまり、万人に共通する価値観(正義)など無く、
"環境が人を作り、人が環境を作る"
という事になります。

今、自分が持っている価値観は自分の周りの環境から作られ、
その自分が、他人や自分の価値観に影響を与える環境を作っている
という事ですね。

何か自分や自分の周りに変えたい現状があるのなら、
まずは環境(生活態度や本来の意味での環境)を変えてみる
というのも1つの方法かもしれません。



Man in the Mirror / Michael Jackson




April 13, 2009

おめこぼしの星


「誠のサイキック青年団」(ABCラジオ)が
諸般の事情で2009/3/8をもって最終回を迎えました。

さらにサイキック青年団のパーソナリティの1人、北野誠さんが
"ラジオでの不適切な発言を理由にテレビとラジオの全レギュラー番組を順次降板、活動休止"とネット上の各ニュースで報道されています。

そんな中、
"結構ヘビーな事を書いているのかな。それともまったく書けないのかな。"と思って、
もう1人のパーソナリティ、竹内義和さんのブログをのぞきに行ってみると...

「おめこぼしの星」って(笑)

竹内義和のどきどきブログ: こんな時に、なんですけど......
http://takeuchi2.otaden.jp/e31997.html

いやぁ、自分も多感な思春期(高校生~浪人生)の日曜深夜に「誠のサイキック青年団」を毎週聴いておりました。ある程度はその後の自分の価値観に影響を及ぼしているんだろうと思います。

それだけに今回のサイキック青年団の終了、北野誠さんの活動休止は
"なんだかなぁ...わかってはいるつもりたけど、やっぱりそんなもんか"
と多少後ろ向きな気持ちになっていたのですが、竹内義和さんの「おめこぼしの星」で完全に前向きな気持ちに切り替える事が出来ました。
"こんな時こそ前を向け!"ってメッセージですよね。たぶん...(笑)

大事な事なのでもう一回言わせて下さい...

「おめこぼしの星」って(笑)

よ~し。今日も1日頑張るぞ!



濃い口トークラジオダイジェスト




April 4, 2009

人工衛星と弾道ミサイル


「わが国は人工衛星を発射しますよ」とか
「わが国の上空を通過する弾道ミサイルが発射されますよ」とか
なんだか騒がしい週末となっていますが、

そんな中こんな報道もありました。

2009/3/31
国際的な非政府組織(NGO)の国際危機グループ(International Crisis Group)が"北朝鮮がプルトニウムを使用した核爆弾の小型化に成功し、中距離弾道ミサイル「ノドン」(射程1300キロ)用の核弾頭を製造した可能性がある"とする報告書を発表

事の真偽は別として
これと似た話を聞いた事ないですか?

そうです。イラク戦争です。
イラク戦争の開戦理由はWikipediaによると以下の通りです。
(a,bが国際法的な理由、c,d,e,fが開戦時に主張されていた理由だそうです。もちろん誰でも編集する事が出来るWikipediaに書かれている事が真実とは限りません。)

a. 度重なる大量破壊兵器の査察妨害によって、
  湾岸戦争の停戦決議である国連安保理決議687が破られている

b. 国連安保理決議1154で「この決議に対するいかなる侵害も、
  イラクにとって最も重大な結果をもたらすであろう」という、
  湾岸戦争停戦協定(安保理決議687)破棄条件の決議、つまり最終警告がされていた

c. 度重なる国連査察の妨害により、大量破壊兵器の廃棄確認が困難である

d. イラクは大量破壊兵器の保有を過去公言し、
  かつ現在もその保有の可能性が世界の安保環境を脅かしている

e. 独裁者サッダーム・フセインが国内でクルド人を弾圧するなど多くの圧政を行っている

f. フセインとアルカーイダが協力関係にある可能性がある

今回の「北朝鮮が核爆弾の小型化に成功したかも」という報道は、2006年に北朝鮮が「地下核実験に成功」と発表した事も踏まえるとイラク戦争の開戦理由のdに似ている気がします。

また、北朝鮮側は「今回発射するロケットは弾道ミサイルではなく人工衛星ですよ」と発表していますが、実際に発射があれば"弾道ミサイルの開発・発射の中止"を求めた国際安保理決議1718が破られたと国連に認識される事になりそうな気がします。

とはいえ、
湾岸戦争が停戦状態だったイラクと、朝鮮戦争が停戦中の北朝鮮では大きな違いがあります。"核実験と弾道ミサイルの開発・発射の中止"は朝鮮戦争の停戦条件ではないですし、仮に人工衛星とされるものが打ち上げられたとしても、今後の流れは、さらなる核実験と弾道ミサイルの開発・発射の中止要求と核査察と経済制裁の継続という所でしょうか。

ところで、
今回の人工衛星・弾道ミサイル騒動で得をするのはいったい誰なんでしょう。

「北朝鮮」
アメリカと対話再開
→核とミサイルやめるからお金ちょうだい。経済制裁やめて援助ちょうだい。

「アメリカ」
北朝鮮は危険な国ですよ。核も持ってるかもしれませんよ。
→もっとPAC3(パトリオットミサイル)買ってちょうだい。在日米軍にもっとおもいやりちょうだい。

「日本」
政府は北朝鮮の弾道ミサイルに全力で対応しました。
→もっと政府支持率アップしてちょうだい。

ま、みんなそれぞれの思惑がある(ピンチはチャンスだ)って事ですかね。
経済援助やら兵器購入やら思いやり予算やらが増えれば、なにはともあれお金が動くわけなので、経済対策にもなりますしね。風が吹けば桶屋が儲かるってヤツですね。

戦争になればもっと大きな風が吹くのでしょうが、それはだいぶ悲しげな経済対策になってしまいますよね。ただし、イラク戦争開戦は人間が野蛮であったはるか大昔のお話ではなく、たった6年前の現実の出来事である事も事実です。



全中裏はんぱねぇ